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お客様インタビュー:社会福祉法人エルム福祉会 統括施設長 川上健次様

  • #お客様インタビュー

 

就労継続支援事業A・B型施設「hikari no café 蜂巣小珈琲店」(大田原市)を設計させていただきました。

廃校になった小学校は、年間2万人が訪れる行列のできる珈琲店に生まれ変わり、地域と働く人を輝かせるようになりました。

ご依頼をいただいた社会福祉法人 エルム福祉会 統括施設長 川上健次様にお話をお伺いしました。

 

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私どもは「福祉の精神で社会に貢献し、誰もが地域の一員として安心して暮らし、生きがいを持って活動できるユニバーサル社会を築くことを目指す」を経営の指針とし、大田原市・那須塩原市を中心に障がい福祉サービス・障がい児福祉サービス・介護保険サービスを展開しています。

 

廃校になった蜂巣小学校の再利用を依頼した際は、学校から福祉施設への用途変更という難しい課題を、(株)渡辺有規建築企画事務所のスタッフの方々に乗り越えて頂き、地域の財産である築84年の歴史ある木造校舎に、新たな息吹を吹き込んでいただきました。丁寧な打ち合わせのもと、「地域のヒカリとなり、福祉のヒカリとなる」という当法人のVISION(夢・展望)をしっかり具現化していただいたと思っています。

 

「旅の目的地になる」という目標をたて、料理は一流シェフの指導を仰ぎ、温かい接客を心がけています。おかげさまで、現在では年間2万人以上のお客様に来店いただいています。店名に使用した「hikari」という言葉は、スタッフ達が常に光を放つ存在であって欲しいという願いを込めて名づけました。たくさんのお客様のご来店は、スタッフの大きな活力になっています。

 

 

 

 

 

【DATA】

構造 木造

階数 1階

延床面積 668.99㎡

 

【設計コンセプト】

太陽の光をいっぱいに取り込んだ明るく開けたデザインにしました。

一部天井を落とし、吹き抜けの開放的な空間に、時代の刻まれた小屋組みを現し、明るく趣きのある空間の中で、穏やかなひと時を重ねることができるようにと考えました。

改修にあたっては、随所に学校の時代から使われていた物を再利用しています。教室のサインやゆがみのあるガラスなど、思い出の染み込んだ物たちを新しい空間に馴染ませています。