薄暮に浮かぶ陰影を持った軒先の表情は、趣きあるたたずまいを感じさせてくれます。懐かしいけど新しい、不思議な感覚をおぼえ、優しく暖かな灯りに誘われます。
店内につづく大谷石は、お客様のスムーズな導線となり、エントランスで目にする空間にはっとします。ブラックスレートの鋭さを、豪快な自然石がダイナミックに引き立てます。
そば店「富士川」栃木県鹿沼市。区画整理に伴う店舗移転のプロジェクト。
明治41年創業の伝統・趣きを大切にしながらも、常に進化を続けてゆく老舗そば店「富士川」店主の飽く無き感性を建築に表現しました。地元素材である大谷石の質感とアルミボーダー、墨色の外壁が対峙しています。
シンプルな空間の客席は、主役の料理をより一層引き立てます。コーディネートされた落ち着いた配色のインテリアが、懐かしさを感じさせてくれます。